ドクターケイ小河
友利先生、本日はよろしくお願いいたします!早速ですが、改めて「ビタミンC」について教えてください。
友利先生
「ビタミンC」は様々な効果が期待できる万能成分なんですが、ビタミンCの1番の効果は「抗酸化作用」です。
皆さんは日々様々な刺激を受けて、それが「酸化」の元になっています。
紫外線を浴びることも酸化の原因になりますし、体内でのエネルギー活動によって、意識していなくとも「酸化」が起きています。
この「酸化」によって、肌の糖化や炎症、慢性炎症が引き起こされ、肌の老化につながりますので、「酸化を抑える」ということは、糖化や炎症も抑えることにつながります。
そして、このような酸化の現象を防いだり、酸化してしまった状態をまた元の姿に戻す還元という作用を持つのがビタミンCです。
「酸化」とは、いわゆる“サビ”ですよね。
そうです。
この“サビ”を防ぐ抗酸化作用以外にも、ビタミンCは体の中でたくさんの働きをしていて、コラーゲンの産生を促したり、できてしまったメラニンを薄くしてくれたり、皮脂腺に働きかけて皮脂の分泌を抑制してくれたりと、ありとあらゆる働きをしてくれる頼もしい成分です。
ビタミンC、すごいですね!
でもそんなビタミンCにも、弱点があるんです。
それはビタミンC自身が酸化しやすいと言うこと。
また皮膚の上では刺激を感じやすいと言う弱点もあるので、多くの化粧品は、酸化しづらい『ビタミンC誘導体』という形で配合されています。
ドクターケイの製品も、すべて『ビタミンC誘導体』の形にして配合しています。
またビタミンC誘導体であっても、闇雲にビタミンCの濃度が高ければ良いと言うものではありません。
ただビタミンCの濃度を上げるというよりも、ビタミンCの酸化を防いだり、効果を補うサポート成分がバランスよく組み合わさって配合されていることがとても大切です。
ドクターケイの考え方は、基本のビタミンC誘導体と、そのサポート成分であるナイアシンアミド(ビタミンB3)やレチノール(ビタミンA)、ビタミンEなどをバランスよく組み合わせていますよね。この各種成分の“組み合わせ”と“バランス”がすごく絶妙で、各種成分がサポートしあっているのがドクターケイならではだと思いました!
ありがとうございます!
友利先生のおっしゃる通り、ドクターケイは、製品ごとにビタミンの“組み合わせ”と“バランス”を変えていて、たとえば導入美容液は、速攻性のビタミンC誘導体と言われている、水溶性のビタミンC誘導体を多く配合したり、乳液やクリームは、水溶性のビタミンC誘導体とともに、保湿剤とのなじみのよい油溶性のビタミンC誘導体やレチノール(ビタミンA)などを多く配合しています。
ドクターケイでは、上記を「カクテルビタミンⓇ処方」と呼んでいますが、製品の使い心地や肌への効果を考えて、製品ごとに黄金比率で処方することにこだわっています。
最後に、ドクターケイを使う皆さんへ一言お願いします!
ビタミンCは、体の水分と親和性が高く、すぐに体の外へ流れ出てしまう成分です。
そのため、「ビタミンCを毎日継続的にスキンケアに取り入れる」ということがポイントです。
私も毎日欠かさずビタミンC入りの化粧品を使用していますが、あらゆる世代にオールマイティに使える美容成分ですので、ご自身のお肌タイプや悩みタイプに合わせてビタミン C入りの化粧品を味方につけるのが美肌への近道だと思います!
友利 新先生
沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。
現在、現在都内2ヵ所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の情報を発信。美と健康に関する著書も多数。
YouTubeチャンネル『友利新/医師「内科・皮膚科」』は登録者数80万人以上。